諸戸徳成邸

2015.05.17 Sunday

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    桑名市の文化財である「六華苑」を残した

    諸戸氏の別邸宅「諸戸徳成邸」の特別公開に参加しました。

    大正末期に二代目諸戸清六が建てた邸宅で、

    これからどのように保存・活用していくかまだ決まっていません。


     
    昭和61年に二代目清六の奥様が亡くなられてからは使われていないが、

    建物、家具、照明器具、庭園の保存状態は良いほうだと思う。

    居間は天井が高く格天井で格式が高いのが感じられ、

    また南側の掃き出し窓の腰の高さのバランスがよく、

    居間から庭が良く見え庭とのつながりがっていて、全体的に広く見える。



    廊下には腰掛が多くあり、この邸宅は庭とのつながりを

    意識して設計されたのだと感じられた。

    個人的には六華苑の豪華すぎるのより、

    諸戸徳成邸の見せる所は見せ、落ち着きた雰囲気を演出しているのがいい。





    邸宅敷地内の墓所の近くにある井戸。

    写真ではわかりにくが、柱の根っこ部分は金輪継ぎでメンテナンスしやすくしてある。

    初代諸戸清六は桑名の上水道建設に無償で貢献しており、

    水源の大切さは子の二代目にも伝わっているのだろうと想像できる。




    茶室。

    茅葺屋根だったので、20年近く使われていなかったであろうから修復は難しいとのこと。

    茶庭は松尾流家元の松尾宗吾の作庭らしいが植栽は残っていない。


    今回も参加者は若い方は少なく、

    将来、徳成邸の保存・活用はされるのであろうか厳しい状況でしょう。

    このような建物だけではなく庭と全体で考えられた空間は

    年々少なくなっています。

    徳成邸は貴重な文化であり、それを継承し、共有できるようにしていくことこそ、

    日々の自分たちの豊かさにつながることだと思います。